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あとをたたない欠陥マンション問題

2011.11.04

問題に的確な解答をみつけるのは容易ではない。マンションの欠陥問題は、昭和三〇年代のマンションの草創期以来、今日にいたるまで枚挙にいとまがない。昭和四〇年代に日本住宅公団が供給した団地型マンションでバルコニーが落下した事件は、被害者がお互いに連絡を取り合い、わが国で初めての居住者組織を結成する発端になっている。それ以降もひびわれ、漏水、騒音、結露などの欠陥問題は、マンションの草創から五〇年を経た現在まで絶えることはない。

[参考情報]
> 四谷三丁目の分譲マンション
> 上福岡の中古住宅
> 長岡の賃貸
> 吉川市の一戸建て
> 流山市の一戸建て

なかでも、住宅都市整備公団が東京の南西部の大規模ニュータウンで分譲した四六棟の団地マンションで、入居して十数年の内に二〇棟が欠陥のために建替えざるをえなくなった事態は記憶に新しい。この団地型マンションでは外壁を中心とする大規模修繕工事を実施した際に、建物のあちらこちらに修繕では追いつかない欠陥が見つかった。いたるところにコンクリートが十分に充填されていない鳥の巣のようにガサガサになった部分があったのである。これが雨漏りの原因になっていたし、建物の耐震性能にも当然のことながら影響していた。最近、建替えをしない棟で管理組合が耐震診断をしたところ、所定の性能を保持していないことも判明した。この事件は分譲主が国の機関で、かつ設計をしたのは著名な建築家や、設計事務所であったにもかかわらず、前代未聞の事態に立ちいたったのである。実はここには、今回の構造強度偽装事件を引き起こした原因と共通の、マンションならではの問題が潜んでいる。