方向をはっきりとさせたのがE・C(エンジニアリング・コンストラクター)化といえる。各社とも新しい経営、営業戦略の方向としてE・C化を打ち出している。設計・施工工事は、公共工事ではその性格上、大部分が発注者側の設計によるものであるため少ないが、民間工事では多くなっている。老舗・名門といわれる民間に強い会社では六〜八割、中堅クラスでも三〜五割にまでなっている。業者にとって設計・施工は、自社の得意な工法を使用でき、建設資材の合理的な調達がはかられるなど多くの利点を持っている。
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また、収益力も安定している。このようなことから各社は設計部門を一段と強化しており、大手の設計事務所を上回る規模の会社も出ている。反面、このことは、分業・独立・専門化が進むとみられていた設計事務所などの業界に大きな転機を迎えさせることになった。